銀行に行くと必ずといっていいほど、置いてあるボールペン。
そのボールペンってだいたい同じようなものを使用しているってお気づきだったでしょうか?!
その理由を解説したいと思います!
銀行に置いてあるボールペンはコレ!
コレです。
この写真のようなボールペン銀行でよく見かけませんか?
書類とか伝票とかを記入する机、正しくは『記帳台』っていうんですが、その記帳台で見かけた方が多いはず。
これ実は、10本で800円とかでAmazonとかで買えちゃう普通の油性ボールペンなんです。
私が働いていた銀行では、
「ゼブラ 油性ボールペン ニューハードケアS 」
を使用しておりました!
銀行においてあるボールペンが同じ3つの理由!
じゃあ、なんで銀行はAmazonで10本800円で買えるようなボールペンを使っているかというと理由は3つあります。
①コスパがいい
とにかく安い。
これってすごい大事なこと。
だって銀行って書く物がすごく多くありませんか?
入金伝票に出金伝票、両替票。
税金を納める時でさえ、住所や名前を書かされたりしますよね。
特に通帳やキャッシュカードを無くした際の手続きは、お客様に記載していただく書類が多く、
「書く書類が多すぎる!」とお叱りの声もいただくこともありました。
……ただ、お客様以上に行員の方が書かないといけない書類だったり作業が多いんですけどね…。
話が少し外れてしまいましたが…
つまり、ボールペンって消耗品なんですよ。
こういった消耗品は各支店に割り振られた経費内で購入することが多いかったりするんです。
なので、しっかり書けてコスパがいいボールペンを使っているわけです。
②ボールペンを持ち帰る人がいるから。
ボールペン持ち帰ったりする人いる、これも理由の一つ。
…いるんです。
勝手にボールペンを持って帰る人。
なので、もし取られたとしてもダメージ少ない安いボールペンがいいって訳です!
私が働いていた銀行では、記帳台に置くボールペンに銀行名・支店名を記載したテプラを貼って対策をしていましたが、それでもボールペンを持って帰るお客様は後を絶ちませんでした。
しっかり監視カメラに写っていたりするので、要注意ですよ!
③伝票保存の関係している。
お客様が書いてもらった伝票や書類。
これって、手続きが終わったらシュレッダーにかけているわけではないんです。
毎日、その日に発生した伝票枚数を数えたり、自分たちがした処理が間違っていないか
チェックします。
更に、その伝票を日付ごとに綴って、保管しているのです。
保管は長期保管。
金融機関が定める伝票の保存期間は7年となっていますが、
私が勤めていた銀行では、独自の規定で伝票は10年保存していました。
さらに銀行の検査部による「検査」で伝票が正しい期間保管されているかチェックされます。
この「検査」は各店舗に事前告知なく、抜き打ちできたりします。
この時に正しい期間保存されていなかったり、1日分でも伝票がなかったりすると、情報漏洩が疑われたりして問題になったりするのです。
なぜ伝票を長期で保管する必要があるかと言うと、何か問題が発生した時に見直したりするためなんです。
では、伝票の長期保存とボールペンにどんな関係があるかというと…
油性のボールペンでなければ長期保存した時、消えてしまう可能性があるから
なんです。
フリクションペンも同じく、熱を加えると文字が消えてしまうので銀行での手続きの際に使用するのはNGなんです。
もちろん、行員が業務で使用するボールペンも油性です。
それは行員が書かなければいけない書類も長期保管が決まっているからなんです。
ちなみに、私は三菱鉛筆のジェットストリームを業務では愛用してました!
長年、行員として働かれている方の中には、お客様の伝票を見るだけで水性のボールペンか油性のボールペンを使用されているか見分けられる方もいらっしゃいました!
伝票を水性ボールペンで記入してしまった場合は上から油性ボールペンでなぞるのはNG!
必ず、新しい伝票に油性ボールペンで書き直してくださいね!
【まとめ】銀行に置いてあるボールペンが同じ理由。
銀行に置いてあるボールペンが、だいたい同じな理由についてまとめていこうと思います。
・銀行に置いてあるボールペンはAmazonとかで売っている油性のボールペンである。
・書く書類が多い銀行手続きの中でボールペンは消耗品だから、コスパを重視している。
・ボールペンを持って買える人がいるため、敢えて安いボールペンを使用している。
・伝票を長期保存するため、ボールペンは油性のインクを使用しなければならない。
もし、今度銀行に行く機会があったらボールペンをチェックしてみてくださいね!