銀行では、入社すると、まず集団研修が3ヶ月ほどあります。
1日50分の授業が8コマ。
商品知識や法律・規制の学習、顧客対応のトレーニング。
それを3ヶ月間みっちり学びました。
受験合宿のようなスケジュールに根をあげて研修の途中で退職する人もいるほど、過酷でした。
しかし、こんなことまでするの?といった驚愕の研修プログラムもあるんです!
この記事では、私が体験した銀行の過酷な新人研修内容と驚愕の研修プログラムについて徹底解明しようと思います!
私の働く銀行では入行すると、すぐ支店に配属されます。
そして、支店に配属された2〜3日後には、3ヶ月に及ぶ集団研修があります。
その集団研修、銀行が保有している研修施設で泊まり込みの研修でした。
土日は家に帰れるものの、見知らぬ人たちと寝泊まりするのは、正直気が滅入りました。
実際、研修の途中で銀行を辞めてしまう同期も何人かいました。
社会人になりたて、新しい環境の中、見知らぬ人と共に四六時中、一緒に過ごすのは精神的にキツいものがありますよね。
ここでは、銀行の新人研修はどんなことを学ぶのか、そして本当に過酷な研修内容なのか解明していきます!
ここでは、私が実際に体験した銀行の新人集団研修のスケジュールについてお話しようと思います。
6:00 起床
6:30 運動スペースにてラジオ体操
6:45 清掃
7:00 朝食
7:40 身支度
8:20 オリエンテーション
8:30 研修スタート①
9:20 休憩
9:30 研修②
10:20 休憩
10:30 研修③
11:20 休憩
11:30 研修④
12:20 昼食〜休憩
13:00 研修⑤
13:50 休憩
14:00 研修⑥
14:50 休憩
15:00 研修⑦
15:50 休憩
16:00 研修⑧
16:50 休憩
17:00 オリエンテーション
17:30 研修終了
18:00 夕食
19:00 入浴
19:30 自習
20:00 自由時間
21:00 就寝
このような感じで分刻みで、スケジュールが決まっておりました。
6時起床、21時就寝とか本当に受験合宿みたいな感じですよね…
集団行動が基本なので、1人でも研修に遅刻するとペナルティとして、研修施設の周りにある山道を走らされました。
つづいて、過酷な研修内容についてお話したいと思います!
銀行の新人研修は本当に過酷でした。
1日50分の座学が8コマもある上、それ以上に私は掃除のルールが厳しいと感じました。
朝、掃除をしますが、その出来を人事研修部の方がチェックを入れるのです。
チェックするポイントが厳しいのです。
例えば、自分たちが寝ていたベッド。
綺麗に自分の布団を畳むのは当たり前。
そこに髪の毛1本でも落ちていたらペナルティ。
トイレは、タワシで便器をピカピカに磨きます。
少しでも汚れが残っているとペナルティ。
その他にも、鏡がピカピカに磨かれているのか、排水溝にゴミは毎日捨てられているかどうか、など
チェックポイントはたくさん。
この課せられるペナルティ、一人が出来ていないと、連帯責任で新人行員全員で研修施設の近くの山道を走ります。
この山道、結構な急斜面で道も塗装されていなかった為に一度ペナルティになると2日間は筋肉痛になるほどでした。
私が経験した中だと、3ヶ月間の研修のうち10回はこのペナルティが執行されたような気がします。
ペナルティが嫌で研修途中で銀行を辞めていく人が何人かいるほどでした。
ということで、銀行の新人研修は過酷ということが分かりました!
続いて、過酷な研修の中でも、こんなことも新人研修でするの?と驚いたいった研修内容3選をお伝えします!
ここでは、私が実際に銀行の新人研修を体験してみて、こんなことまでするんだ!と驚いた研修内容3選についてお話ししようと思います。
では早速、見ていきましょう!
1つ目の銀行の驚愕の研修は、数字を書く練習です。
数字を書く練習なんて小学1年生みたいですよね。
小学校で利用していたドリルみたいなものと使って、ひたすら練習します。
それを毎日、人事の方に提出し、添削を受けます。
ちなみに銀行で使用される算用数字の「2」の書き方は独特で上記のような書き方をするんです。
銀行員にとって誰が読んでも分かる正しい数字で書かれるということは、とても大切なこと。
「0」を「6」だと思って計算していると、最後「締め」が合わなくなります。
このように、銀行の新人研修は、誰が読んでも分かるように数字の練習をすることがわかりました。
続いての驚愕の研修内容について見ていきましょう!
2つ目の銀行の驚愕の研修は、鬼講師によるマナー講座です。
この講座の担当する講師、以前はよく、マナー講師としてテレビによく出ていました。
その講座の指導が「鬼」だとテレビでよく取り上げられていました。
この方のマナー講座が丸一日ありました。
お辞儀の角度、言葉遣い、接客の時の心構えなどを1日みっちり学びます。
教えられた通りにできないと、怒鳴られたり罵声を浴びせられることもありました。
あまりの鬼講師ぶりに、萎縮してしまい研修の途中に泣き出してしまう女性行員もいたほど。
緊迫した空気の中、進められた鬼講師によるマナー研修。
どっと疲れが押し寄せた、その日の夜はぐっすり眠れました。
二度とこの研修は受けたくないです…。
ということで、銀行の驚愕の研修の2つ目は、鬼講師によるマナー研修でした。
続いて、どんな驚愕の研修があったのか、見ていきましょう!
銀行の驚愕の研修の3つ目は、メイク講座になります。
百貨店に入っているブランドの美容部員さんが、いらっしゃってメイク講座がありました。
この講座では、女性行員はスッピンになり美容部員に教えられた通りにスキンケア→メイクしていきます。
銀行の窓口では、清潔感を重要視されます。
なので、ピンクやベージュを基調としたメイクを伝授して下さいました。
このメイク講座、私が銀行にいる時は女性行員のみの研修でした。
そして、男性行員は別室で、スーツの着こなし方を学んでいました。
しかし、今は男性もメイクをする時代!
今はこのメイク講座、男性行員も参加して眉の書き方やベースメイクの選び方を学んでいるみたいですよ。
銀行の窓口の女性が清潔感があって、綺麗な人が多いのは、この研修のおかげかもしれませんね。
ということで、銀行の驚愕の研修3つ目は、メイク講座でした。
最後に、元銀行員の私から、これから銀行の新人研修を受ける方にアドバイスです!
社会人になって、初めての研修。
こんな過酷な研修内容を書いてしまって、銀行って本当に過酷なんだ、って不安に思うかもしれませんね。
しかし、この研修は一人だけで受けるのではありません!
同期という仲間たちと一緒に受けるんです。
この過酷な研修を共に乗り越えた同期との絆は半端なものではありませんでした。
新人研修を終えてからも同期と毎週のように集まって飲み会。
有給の日程を合わせてキャンプや海外旅行にもいきました。
同期同士で集まると、仕事の悩みや先輩に対する愚痴しか出てきませんが…
でも、自分と同じように悩みながらも頑張っている同期がいる、と思いながら、どうにかこうにか働いていました。
私は、仕事でとんでもない失敗をした時も泣きながら同期に電話をして励ましてもらったことがあります。
銀行の仕事も研修もキツいものはキツい!
これは紛れもない事実。
しかし、それを一緒に乗り越える同期の存在を忘れないでください。
どうか、同期の存在を大切にしてください。
きっと、あなたの支えになってくれるはずですよ。
この記事についてまとめていこうと思います。
銀行の新人研修について下記のようにまとめました。
・銀行には、入行すると3ヶ月に渡る宿泊研修がある。
・この研修は、分刻みごとにスケジュールが決められている。
・集団行動という基本理念のもと、一人でもルールを破るとペナルティがあった。
・ぺネルティや分刻みの研修内容が辛くて研修の途中で銀行を辞めていく人もいたほど過酷。
続いて、実際に私が新人研修を体験した驚愕の研修内容3選についてまとめます。
・数字を練習する研修
銀行員にとって大事なことで数字を正しく書くことでミスを発生させない、という意図があり、ドリルで数字の練習する研修があった。
・鬼講師によるマナー講座
鬼講師として有名な方に、お辞儀の仕方や正しい敬語の使い方などの銀行員として必要なマナーを学んだ。
いつ罵声を浴びるか分からないという、緊迫した空気の中、講師のあまりの怖さに泣いてしまう女性行員もいた。
・メイク講座
メーカーの美容部員さんに来てもらい、スキンケア→メイクの講座を開いてもらった。
銀行員らしく、清潔感を心がけたメイク方法を学ぶ。
今は、男性もこの研修を一緒に受け、メイク方法を学んでいる。
銀行の新人研修は、本当に過酷でした。
しかし、この研修を乗り切った3ヶ月後、同期の中には不思議な団結力が生まれていました。
この研修を終えて10年以上経った今も、この研修を一緒に受けた同期とは連絡を取り合い、たまに飲みにいく仲です。
厳しい研修だからこそ、生まれるものもあるんですね。
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