出向ってどんなイメージがありますか?
ポジティブなイメージもあれば、ネガティブなイメージ。
どちらの出向イメージもあると思います。
今回は、銀行のネガティブなイメージの出向についてお話をしたいと思います。
私が働いていた銀行では、問題を起こしてしまった行員や営業店で働き続けることが難しい行員を出向させていました。
出向とは、どういった制度なのか調べてみました。
命令を受けて、籍をもとのところに置いたまま、他の役所や会社などで勤務につくこと。
[補説]人事異動としての出向は、出向元の事業主と何らかの関係を保ちながら出向先の事業主との間に新たな雇用契約を結んで継続的に勤務することで、在籍型出向と移籍型出向がある。
goo辞書
私が働いていた銀行では、銀行に籍を残したまま関連会社へ出向するといった形を取っていました。
出向していくのは、上司というパターンもありましたが、入行2〜3年目の若手のパターンも実際にありました。
実際に私が目にした出向を命じられた行員は下記になります。
・若手女性行員にセクハラした40代上司
・若手女性行員にパワハラした50代上司
・縁故採用で入行したもののミスが続きクレーム続きの若手男性行員
・支店の経費を私用で使っていることがバレてしまった定年間際の上司
このように銀行で問題を起こした人たちが出向していくイメージがありました。
続いて実際に、若手男性行員が出向を命じられたエピソードをご紹介したいと思います!
ここで、営業バイクのステップに足が届かず関連会社に出向になってしまった若手男性行員Aのエピソードをご紹介。
若手男性行員Aは銀行の役員の息子。
縁故採用で入行してきました。
男性にしては身長は低く150cmギリギリあるかな…?といった感じでした。
男性行員は銀行に入行すると、まず渉外係といってお客様の元へ集金などをする係を命じられます。
これは営業車でするわけではなく、銀行仕様のバイク(スーパーカブ)でお客様の元へ向かいます。
新人研修では男性行員の為にスーパーカブを運転する研修が毎年ありました。
その研修で若手男性行員A、あることに気づいてしまいます。
それは、
バイクのステップに自分の足が届かない
ということ。
バイクに跨っても、足が地面につかないのです!
バイクを跨いでも足が地面につかない若手男性行員A。
安全に運転できないことに人事も気がついてしまいました。
しかし、銀行に入行したての若手男性行員Aに任せられる仕事といったら、渉外係ぐらいしかありません。
銀行の役員の息子という為、無下にはできないと考えに考え抜いた人事。
銀行に入行して早々、この若手男性行員Aは現金輸送車を運転する警備会社へ出向になりました。
役員の息子が出向になった、とすぐ銀行内で噂は広まりました。
さて、現金輸送車に出向になってしまった若手男性行員A。
実際にどんな仕事をしているかというと、
銀行の各支店を現金輸送車で周り、現金を運ぶお仕事をしています。
しかし、ここでも問題があって、現金輸送車のアクセルやブレーキに足が届かなかったらしいんです。
ということで、現金輸送車に一緒に乗り、現金の受け渡しの時に警棒を持って警備をする、というお仕事を任せられているそうです。
出向後、銀行へ戻って来る人は、ほとんどいません。
出向先が居心地が良すぎて銀行を辞め、そのまま出向先で再就職する人もいたほどです。
そして、なぜだか出向していった方たちは口を揃えて
銀行には2度と戻りたくない!
と言うんです。
どうして出向した銀行員は、銀行に戻りたがらないのでしょうか?
その理由を私なりに考えてみました。
・残業はなく、定時に帰れる。
・ノルマがない。
・お客様からのクレームがない。
・銀行の仕事内容より簡単。
・出向先の同僚たちが優しい。
・ストレスが銀行より少ない。
このように出向先でのお仕事は、銀行でのお仕事に比べてストレスが少ないのかもしれません。
私の後輩だった若手男性行員Aに出向後の話を聞いてみました!
出向後の仕事はどう?
楽しいです!
同期は、ノルマがあって大変そうって思います。
そっか!
今は警備のお仕事だからノルマとかないんだね!
そうなんですよ!
銀行の仕事なんて1ミリもやってないですし、
新人研修で勉強したこと一つも使ってないです。
給与とかボーナスとかって変わるの?
銀行に入ってすぐ出向になったのでよく分かってないんですけど…
同期のボーナスの額と同じぐらいの額を貰ってました!
ただ、ノルマを達成とかはしてないので+αは、なかったです。
なるほどね!
給与の支払い元は銀行だから、
銀行の水準で給与は支払われるんだね!
そうです!
縁故採用で銀行に入ったんですよ。
正直、同期みたいに頭よくなかったし、
仕事内容も覚えられるかなって思ってました。
銀行と同じ給与水準で、
警備のお仕事させて貰って正直、ラッキーだと思います。
体力的にキツいって思うこともありますけどね…
ノルマもないし、給与水準は銀行のままでラッキーだと言っている若手男性行員A。
このことから、
ネガティブなイメージが強い出向も、意外とハッピーな出向ライフを送ることができる!
ということが考察できます!
突然、出向を命じられたとしても、悲観的にならなくてもいいってことですね!
この記事について、まとめていこうと思います。
・銀行で問題を起こした人たちは関連会社へ出向を命じられる。
・出向していった人たちの大半は、銀行に戻って来たがらない。
・出向しても、給与は銀行水準で貰える。
・出向した人は意外とハッピーな出向ライフを送っている。
ネガティブなイメージの強い出向。
銀行で問題を起こして出向したのにも関わらず、意外とハッピーな出向ライフを送っていました。
もし、あなたが急な出向を命じられたとしても、あまり悲観的にならなくてもいいのかもしれませんね。
真面目で優等生のイメージが多い銀行員。
しかし、意外といる問題児たち。
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